静岡駅歩行者ITS検討会概要
歩行者ITS計画の目的と検討経過
1.目的
静岡駅北口広場は、平成19 年のアビリンピックに向け、既存のバスターミナルを含め、大幅に改修される予定である。
これに併せて、歩行者が駅周辺の地域を安全・円滑に移動できるようにすることをめざし、平成15 年度の“NEW!!わかふじ国体”“わかふじ大会”開催に合わせて、歩行者向け情報提供実験“iモビ静岡”がJR静岡駅で実施された。
一方、パブリック・インボルブメントを進めるため、これまでにJR静岡駅北口地下道リニューアルや待合せ場所「しずマチ」の事業におけるワークショップの開催等が実施されてきた。
このようななか、本計画は、市民等の参加により、静岡駅周辺における歩行者ITSのありかたをとりまとめることを目的とする。
“エキパ”“しずまち”が完成フォーラムの開催
・平成15 年10 月14 日、JR静岡駅北口に地下駐車場「エキパ」、待合せ場所「しずマ
チ」、リフレッシュ地下道がオープンした。
・10 月8日には完成記念フォーラムが開催し、250 名を越す多数の市民が参加した。エ
キパ等に対する市民の関心の高さが感じられた。
歩行者ITSの導入の検討その1
・静岡駅北口広場は、平成19 年のアビリンピックに向け、既存のバスターミナルを含め、大幅に改修される予定であり、これに併せて、歩行者が駅周辺の地域を安全・円滑に移動できるようにすることをめざし、平成15 年度の“NEW!!わかふじ国体”“わかふじ大会”開催に合わせて、歩行者向け情報提供実験“iモビ静岡”がJR静岡駅で実施された。
静岡駅前歩行者ITS検討会の実施
・静岡駅前を、政令指定都市の玄関口として活性化するためには、今後どのような取り組みが必要か、その中で、歩行者ITSをどのように活用していくのか、などを検討することが必要とされ、「静岡駅前歩行者ITS 検討会」が平成15 年度〜16 年度に実施した。
オープンフォーラム・ワークショップの開催
・検討会において検討した検討した内容を10 枚のパネルにし、検討会委員自らが、道行く市民に説明し、広く市民の意見を把握するフォーラムを開催した。約120 人の市民から意見を得た。また学生、女性からの意見を得るためワークショップを開催した。
・フォーラム、ワークショップの意見をふまえ、再度検討会で検討した結果、静岡駅における
歩行者ITS のあり方として”ネットワーク型の歩行者ITS“を提案した
2.検討経過
平成15 年度は、静岡駅前歩行者ITS検討会を3回開催し、拠点型の歩行者ITSのありか
たについて議論した。その結果を、平成16 年度の第4回検討会においてとりまとめた。
さらに、より多くの市民の声を反映するために、検討会が主催で話し合った内容をパネルにして市民と検討会メンバーの意見交換を行うオープンフォーラムを青葉イベント広場で開催した。
また、歩行者ITSの具体的な利用者のひとつとして考えられる県外出身者の学生や主婦等を対象としたワークショップを開催し、各立場から必要とする情報等について意見交換を行った。
これらの意見交換を通して、静岡駅前に拠点を設置して情報提供を行うことに加えて、携帯電話等を媒体とした情報提供も求められていることが把握できた。
そこで、第5回検討会では、携帯電話等を媒体としたネットワーク型の歩行者ITSのありかたについて検討・確認を行った。さらに、今後の課題として、運営主体の検討、静岡の街なかの総合サイトの立ち上げ等が挙げられた。
平成15・16年度の検討会
平成15 年度
第1回 街の活性化に向けて取り組むべき課題
・歩行者ITS等について理解を深める。
・街の活性化に向けて取り組むべき課題について検討。
第2回
静岡駅前における歩行者ITSのありかた
・“静岡駅前における歩行者ITSのありかた”を検討。
第3回
歩行者ITSのありかた、計画づくりの進め方
・“歩行者ITSのありかた、計画づくりの進め方”を検討。
平成16 年度
第4回
歩行者ITSのありかた、計画づくりの進め方
・“歩行者ITSのありかた”をとりまとめ。
・今後の計画づくりの進め方を確認。
第5回
ネットワーク型歩行者ITSについて
・オープンフォーラムなどの結果を踏まえ、“ネットワーク型の歩行者ITS”を検討・確認
静岡駅前歩行者ITS検討計画
検討会、オープンフォーラム、ワークショップの結果を受け、静岡駅前歩行者ITS検討計画を次のようにとりまとめる。
1.歩行者ITSの考え方
・静岡市の中心市街地において、高齢者や障害のある人を含む歩行者等が安全、安心、円滑に移動できるように、道路、交通に係る情報を提供する。
・あわせて、中心市街地での買い物や娯楽、観光等をより楽しんでもらうための情報を提供する。
・情報は、街なかに拠点施設を設置して、市民、来訪者へ発信・提供するとともに、バリアフリーや買い物等に係る付加サービスを提供する。また、インターネット等により、個々の情報端末(携帯電話、パソコン、カーナビゲーション等)を通して提供する。
・以上、道路・交通、買い物や観光等に係る情報を拠点施設とインターネット等により提供する環境を、静岡市の中心市街地における歩行者ITSとする。
2.望ましい情報コンテンツ
情報提供することが望ましいコンテンツを以下に示します。
・基本的な情報(●)と役立つプラスαの情報(〇)の両方を提供
・特に、地域の旬な情報の提供に力を入れる
・サイトは、拠点施設、パソコン、携帯電話等のそれぞれに適した組み立てとする